もう随分と昔、吾輩がある国に滞在していた時のことでした。
その日もいつものように散歩に出掛け、そして池の畔りのベンチに座って、ただ「ぼーっと」景色を眺めていたんです。
池の畔りには、沢山の柳が気持ち良さそうに風に吹かれ、優雅に揺れていました。
そして、風が止むと柳はいつもの場所にふんわりと戻ってきました。
どんな強風でも、風が止むと…
やっぱりいつもの場所に“ふんわり”と戻ってくる。
柳は、風に逆らうことはなく、身をまかせていて、柳自身は全く力が入っていないようです。
そんな柳の動きに、なぜかとても心を奪われてしまい「なんて優雅で柔らかくて、強いんだろう」と大変羨ましく思ったことを、今でも時々思い出します。
もしも、柳のようにどんな強風に煽られても、折れることなく、柔らかくしなやかに生きられたなら…
どんなに良いだろうと思ったんです。
そう言えば…昔から「柳に風」といいますよね。
人は、何かあると心や身体が固くなってしまいがちです。
心が固くなると→ちょっとしたことにイライラしたり、争い事になってしまったり、喧嘩になったり、最後には心がポキッと折れてしまいます。
とにかく、あまり良い事に繋がらないようです。
吾輩は、この日から柳を見習い「柔らかいこと」「しなやかなこと」を目指すことに決めました。
そして、こう名付けたんです。
「柳戦法」と。
しかし、柳戦法はそんなに簡単ではありませんでした…
■柳のようになるには…⁈

■とにかく、「受けて流すこと」を覚えて実践すること。
■固くならないこと。
柳の動きを見習って、柔らかく受け入れて、すーっと流すように吾輩はいつもイメージすることにしました。
他人からの心ない一言や態度をまともに受けると、どうしても心がポキっと折れてしまいがちですよね。
柳戦法を身に付けると、心の固さを柔らかさに変えて、優雅に受け流すことが出来そうです。
そして、それは「心の余裕」に繋がるんです。
もし、あなた様の心が固くなってしまう時「風に揺れる柳」を思い出してみてください。
柔らかい動きを思い出すことで、心が少し穏やかになるからです。
柳のような「しなやかな柔らかさ」を、自分の生き方のひとつに取り入れることは、心強い味方を得ることに等しいのではないでしょうか。
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